一致指数の動きから機械的に算出する景気の基調判断は「上方への局面変化を示している」から「改善を示している」に引き上げました。
判断の上方修正は2カ月ぶりで「改善」になったのは2018年8月以来、2年7カ月ぶりです。景気拡張の可能性が高いことを示します。一致指数は20年2月(94.0)以来の水準でした。ただ昨年2月は新型コロナウイルスの感染が始まった時期にあたり、内閣府は「コロナ前の水準には完全には戻っていない」と説明しています。
一致指数を算出する10項目のうち速報段階で集計済みの9項目をみると、輸出や生産など8項目で上がりました。生産では自動車や化学工業が堅調でした。2月に発生した福島県沖地震で自動車部品の供給が停止した遅れを挽回する動きもみられました。(日本経済新聞)